OrangeOne株式会社
代表取締役社長 春日原 森 様
インタビュアー:JCSSAコミュニティ委員会委員
インテル株式会社 執行役員 パートナー事業本部長 高橋 大造
トレンドマイクロ株式会社 エンタープライズセールストランスフォーメーション推進部ディレクター 佐藤 弥生
(訪問日:2024年5月29日)
・インタビュー動画(3分34秒)
JCSSAコミュニティ委員会がリレー形式で新規会員企業を紹介する「会員インタビュー」。第七回目は、お客様に寄り添いながらITを用いたソリューションの提供、クラウド導入やDX支援を推進するOrangeOne株式会社 代表取締役社長 春日原 森氏にお話を伺いました。
大企業はSIやコンサルティング会社に依頼してクラウド 導入やDXを進めることができる一方、中堅・中小企業はそれらの企業に依頼する費用を負担するのが難しい場合が多く、クラウドを導入したものの、実際には使いこなせず塩漬けクラウドとなってしまうことも少なくないのが現状です。
ITというと少し冷たいイメージもあるかもしれませんが、温かいイメージのITを提供したいという春日原氏の想い、そして氏の好きなSteve Jobs氏創業のApple社を意識して社名を付けたOrangeOne株式会社様は、お客様に寄り添い、DX推進を具現化するサポートを再現性のあるメソッドを通して提供しています。
ITという共通のテーマがあれば、IT事業者であっても、そうでなくてもつながることのできるJCSSA 。JCSSA事務局にも積極的に相談・連携いただき、JCSSAのネットワークも活用してパートナー企業やお客様を拡げている春日原氏に、木材やリサイクルの木を使った温かい雰囲気のオフィスで、今後の事業の展望や、JCSSAへの期待などをお伺いしました。
■JCSSA:本日はお時間をいただき、ありがとうございます。最初に、貴社の事業をご紹介いただけますでしょうか。
■春日原氏(写真左):ITを用いた企業変革支援を掲げ2006年に創業し、NTTドコモ様はじめ、多くの通信事業者様の有償遠隔サポート事業の立ち上げなどをご支援した後、企業向けのクラウド導入支援、2019年からはDX支援へと事業の軸足を移してきています。
DX支援ツールの販売やメソッドの提供を本格化し、コロナ禍の2年間で650社の新規顧客を獲得するなど事業を拡大中です。現在は売上高 約20億円(見込)、従業員 約80名程の規模、韓国Rsupport社の日本国内最大のパートナー、Freshworks社のアジアTop5のパートナーとなっております。
■JCSSA:御社の強みやユニークな特徴についてお聞かせいただけますか?
■春日原氏:お客様によっては、クラウドを導入したものの、使いこなせず塩漬けになってしまっているクラウドのツールなどをお見掛けします。弊社ではお客様の課題に寄り添い、具体的かつ実行可能な解決策を提案することに使命感を持って取り組んでおります。
ツールのご提供に留まらず、使いこなすことができるためのメソッドや、再現性のあるワークショップなども交えたプログラムを組み、お客様をご支援しているところに当社の強みがあると考えています。
例えば、弊社で開発した問い合わせ業務のDX化を 推進するFreshdeskを活用頂くために、2か月間に わたるワークショップを提供しています。お客様自身が少しずつ成功体験を積みながら、変革マインドを持ってDXを進めていけるような段階的なアプローチを行っています。
■JCSSA:今後の展開についてお聞かせください。
■春日原氏:現在は、特にお客様の問い合わせ対応の効率化を目指し、「問い合わせDXカンパニー」としてお客様の課題に寄り添った独自メソッドを提供し、1200社のお客様の工数を最大75%削減、といったDX支援の実績も挙げております。今後は「問い合わせDXカンパニー」と自社の位置づけやブランドを強化し、事業の拡大を図ってまいります。
■JCSSA:JCSSAへの入会の経緯や、入会して良かったことをお聞かせください。
■春日原氏:2019年にご紹介頂き入会しました。
実際に入会してみると、事務局の会員企業へのバックアップが非常に手厚いと感じています。事務局に相談に行くと、適切な企業様に着実につないでもらうことができ、パートナー企業や顧客を獲得できた実績も多く、ネットワーキングの効果を実感しております。
私自身、事業方針の策定などの参考にするために、様々な会社や情報から 学びたいという想いを強く持っていますので、JCSSAの会合で学びの機会をつくっていきたいと考えています。
■JCSSA:今後のJCSSAへの期待をお聞かせいただけますか?
■春日原氏:事務局との距離感が近いとJCSSAに相談に行きやすいですが、事務局との距離感がそれほど近くない加盟企業様もいらっしゃるかと思います。JCSSA会員企業の、例えばクラウド事業者などの属性やカテゴリーなどがより簡単に分かり、会員企業間での交流やマッチングがしやすい仕組みなどがあると、より多くの会員の方がJCSSAのメリットを一層享受できるのではないかと思います。
■JCSSA:最後にJCSSAへの加入を検討されている企業様へ、一言メッセージをお願いします。
■春日原氏: JCSSAは非常に幅広いネットワークを持ち、企業のトップレベルの方が多く参画され、事務局のサポート体制も手厚い団体です。IT業界に属している企業も、そうでない企業も、「IT」という共通のテーマがあれば、メリットを得られる団体だと思います。
JCSSAさんに沢山期待し、また積極的に活用しよう、というマインドを持ってご参加されることをお勧めします。