日時 | 令和1年06月14日 15:20〜18:30 |
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開催場所 |
帝国ホテル 本館3階「富士の間」
千代田区内幸町1-1-1 http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/access_map/direction.html |
表 題 | 「超小型衛星による新しい宇宙開発利用への挑戦」
~安い・早い・多いが、新しい未来を作る~ |
講 師 | 東京大学 大学院工学系研究科 教授 工学博士 中須賀 真一氏 |
内 容 | 講師紹介: 1961年 大阪生まれ。1988年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(航空学)。同年 日本IBM東京基礎研究所入社、人工知能や工場の自動化についての研究を行う。1990年から東京大学講師、助教授を経て2004年より現職。その間、メリーランド大学、スタンフォード大学、オーストリア国立大学客員研究員。2012年から内閣府宇宙政策委員会委員として日本の宇宙開発の舵取りを担う。 専門分野は、宇宙システム工学、特に超小型衛星の開発・打ち上げ・運用、2003年の1kg衛星の世界初の打ち上げを皮切りに9機の打ち上げ運用に成功。宇宙機の知能化・自律化も研究。 主な著作『宇宙ステーション入門』(共著・東京大学出版会)『CanSat―超小型模擬人工衛星』(共著、オーム社)など。 講演概要: 100kg以下の超小型衛星はその爆発的な低コスト性・短期開発の特徴により、近年、従来の宇宙開発に大きなGame Changeをもたらしてきた。東京大学は2003年の1kgのCubeSatの打ち上げをはじめ、技術試験、地球観測、宇宙科学探査、通信、海外への教育支援などのミッションを持った合計9機の衛星の打ち上げ運用に成功し、それらを使った実利用やビジネス応用に挑戦してきた。多数の衛星によるコンステレーションで撮らえる高頻度の地球画像は、防災、農林水産業活用から経済活動の把握まで幅広い応用が期待されている。講演では、東京大学の開発の歴史をひもとき、超小型衛星の応用の現在と未来について述べる。 |